musical journey 後編
前回の続き。
そういえば20代にはテクノもよく聴いた。大学3年の夏休みにイギリスに行きそこで当時一番流行ってたコアなクラブに通いまくってすっかり虜になり日本に帰ってからもクラビングをよくした。最初はkey energyやodysseyなどのハードコアトランスのパーティーに通い、その内にサイケデリックトランスやゴアトランスに流れていった。DJ TsuyoshiやJorg、MicoのDJプレー、The Orb、Orbital、GMS、Infected mushroom、HallucinogenなどのアーティストやVision Quest、Matsuri Production、Siva Space Technologyなどのレーベルやその名を冠したパーティーなどを思い出すだけであの頃の雰囲気が蘇ってくるのを感じる。けどだんだん下火になり、客層も若くなるにつれてってあの圧倒的な自由と幸せに満ちたフレンドリーな空間が失われてったのでいつしか行くのを止めてしまった。
僕がクラブで音楽を「消費」してる頃、音楽を続けてた仲間に新たな動きが生じてた。それまで弾いてたギターを置き、アンプの代わりにサンプラーに金をかけ始め、ピックをマウスに持ち替え、スタジオからパソコン画面の中に音楽制作の場を移し、ライブハウスでのライブの代わりにクラブでDJプレーをするようになっていった。打ち込みの発展によりドラムは電子ドラムに取って代わり、ギターは電子オルガンにその座を明け渡し、生歌はハンバーグの横のパセリみたくほんの添え物程度でもあれば良い存在くりいのものに貶められていった。最近はBoom Boom SatelitesやUnderworldみたいに見事にテクノとロックを融合させているやつも出て来てるが。
そこで最初の問題に立ち返る。僕らの音楽はどんな音楽なんだろう?打ち込みと生歌の融合ではある。けどテクノでもなければロックでもない。絶望的な歌詞を歌ってるがジザメリでもないしPuffyよりも脱力系だ。一体僕らは何処を目指し何を求めてるんだろう?まあいいや。次の歌の歌詞のテーマが決まったから。
「一体僕らは何処を目指し何を求めてるんだろう?」結構良いと思うんだけど。
いつも歌採りの後にビールを飲みながら三枝君と「俺たちは誰とも似てない音楽をやってるんだ」とお互いを鼓舞してるんでどんな音楽か聞かずに実際に曲を聴いてみて欲しい。それでリスナーが「こんな感じ」を判断してくれればと思う。
文章書くときもそうだけど自分の作ったものを客観的に判断すんのって難しいんすよ!
Yu
そういえば20代にはテクノもよく聴いた。大学3年の夏休みにイギリスに行きそこで当時一番流行ってたコアなクラブに通いまくってすっかり虜になり日本に帰ってからもクラビングをよくした。最初はkey energyやodysseyなどのハードコアトランスのパーティーに通い、その内にサイケデリックトランスやゴアトランスに流れていった。DJ TsuyoshiやJorg、MicoのDJプレー、The Orb、Orbital、GMS、Infected mushroom、HallucinogenなどのアーティストやVision Quest、Matsuri Production、Siva Space Technologyなどのレーベルやその名を冠したパーティーなどを思い出すだけであの頃の雰囲気が蘇ってくるのを感じる。けどだんだん下火になり、客層も若くなるにつれてってあの圧倒的な自由と幸せに満ちたフレンドリーな空間が失われてったのでいつしか行くのを止めてしまった。
僕がクラブで音楽を「消費」してる頃、音楽を続けてた仲間に新たな動きが生じてた。それまで弾いてたギターを置き、アンプの代わりにサンプラーに金をかけ始め、ピックをマウスに持ち替え、スタジオからパソコン画面の中に音楽制作の場を移し、ライブハウスでのライブの代わりにクラブでDJプレーをするようになっていった。打ち込みの発展によりドラムは電子ドラムに取って代わり、ギターは電子オルガンにその座を明け渡し、生歌はハンバーグの横のパセリみたくほんの添え物程度でもあれば良い存在くりいのものに貶められていった。最近はBoom Boom SatelitesやUnderworldみたいに見事にテクノとロックを融合させているやつも出て来てるが。
そこで最初の問題に立ち返る。僕らの音楽はどんな音楽なんだろう?打ち込みと生歌の融合ではある。けどテクノでもなければロックでもない。絶望的な歌詞を歌ってるがジザメリでもないしPuffyよりも脱力系だ。一体僕らは何処を目指し何を求めてるんだろう?まあいいや。次の歌の歌詞のテーマが決まったから。
「一体僕らは何処を目指し何を求めてるんだろう?」結構良いと思うんだけど。
いつも歌採りの後にビールを飲みながら三枝君と「俺たちは誰とも似てない音楽をやってるんだ」とお互いを鼓舞してるんでどんな音楽か聞かずに実際に曲を聴いてみて欲しい。それでリスナーが「こんな感じ」を判断してくれればと思う。
文章書くときもそうだけど自分の作ったものを客観的に判断すんのって難しいんすよ!
Yu
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musical journey
「今どんな音楽やってんの?」って聞かれる事が最近よくある。その度に僕は答えに窮する。
高校生の頃から歌を歌い始め、色んな音楽を聴いてきた。そのつたない記憶のどこをほじくっても今の音楽に直接的に繋がるものがないからだ。
僕の音楽遍歴を時系列的にざっくりと並べていこう。
高校の頃は絵に描いたようなパンク少年だった。ブルーハーツに始まりラフィンを経て一気にスターリンまで駆け上がった。頭の中ではいつもノーフューチャーとかアナーキーとかの言葉が繰り返されジョニー・ロットンと太宰治がヒーローだった。ガンズも好きだったけどその音楽性もさることながら反社会的なイメージにしびれた。
大学に入った頃からオルタナ系に移行していった。ジザメリ、プライマルスクリーム、シャーラタンズ、レディオヘッドやストーンローゼズが輝かしい青春を彩った。アイドルは太宰からカフカに置き換わりジョニー・ロットンはジョン・ライドンになって僕の中のスターの座をボビー・ギレスビーに譲った。その後当時在籍してたバンドからペイルセインツのサイトオブユーにイメージが合わないという理由でクビになった。まあ相変わらずジョニー・ロットンくらい歌が下手でシド・ヴィシャスくらいとんがってたから当然と言えば当然だ。それで当時所属してたサークルの合宿や定期演奏会などでその場限りのバンドを作り、ピストルズとかストーンズとかドアーズとか歌ってた。ちなみにそのサークルには一年上にヤンキー先生の義家さん、三年先輩にはミッシェルガンエレファントのチバさんもいた。
その後興味の対象が音楽から文学に移り、別ブログでも書いたが卒論のテーマに60年代のアメリカ文化を選び、ほぼ一年図書館にこもってケルアックやギンズバーグを読みながらウォークマンでドアーズやジャニスやジェファーソンエアープレイン、ディランを聴きまくってた。
30歳以上の大人を信じるなと叫ばれてたカウンターカルチャーを25年後に大学の図書館で追体験した僕はジム・モリソンやジャニス、ブライアン・ジョーンズ、ジミヘン、カート・コバーンみたく1999年に27歳で死ぬのかなと考えてたが21世紀はちゃんとやってきてほどなく僕は押し出されるようにして30歳になった。
ちょっと永くなって来たんでこの続きはまた今度。
Yu
高校生の頃から歌を歌い始め、色んな音楽を聴いてきた。そのつたない記憶のどこをほじくっても今の音楽に直接的に繋がるものがないからだ。
僕の音楽遍歴を時系列的にざっくりと並べていこう。
高校の頃は絵に描いたようなパンク少年だった。ブルーハーツに始まりラフィンを経て一気にスターリンまで駆け上がった。頭の中ではいつもノーフューチャーとかアナーキーとかの言葉が繰り返されジョニー・ロットンと太宰治がヒーローだった。ガンズも好きだったけどその音楽性もさることながら反社会的なイメージにしびれた。
大学に入った頃からオルタナ系に移行していった。ジザメリ、プライマルスクリーム、シャーラタンズ、レディオヘッドやストーンローゼズが輝かしい青春を彩った。アイドルは太宰からカフカに置き換わりジョニー・ロットンはジョン・ライドンになって僕の中のスターの座をボビー・ギレスビーに譲った。その後当時在籍してたバンドからペイルセインツのサイトオブユーにイメージが合わないという理由でクビになった。まあ相変わらずジョニー・ロットンくらい歌が下手でシド・ヴィシャスくらいとんがってたから当然と言えば当然だ。それで当時所属してたサークルの合宿や定期演奏会などでその場限りのバンドを作り、ピストルズとかストーンズとかドアーズとか歌ってた。ちなみにそのサークルには一年上にヤンキー先生の義家さん、三年先輩にはミッシェルガンエレファントのチバさんもいた。
その後興味の対象が音楽から文学に移り、別ブログでも書いたが卒論のテーマに60年代のアメリカ文化を選び、ほぼ一年図書館にこもってケルアックやギンズバーグを読みながらウォークマンでドアーズやジャニスやジェファーソンエアープレイン、ディランを聴きまくってた。
30歳以上の大人を信じるなと叫ばれてたカウンターカルチャーを25年後に大学の図書館で追体験した僕はジム・モリソンやジャニス、ブライアン・ジョーンズ、ジミヘン、カート・コバーンみたく1999年に27歳で死ぬのかなと考えてたが21世紀はちゃんとやってきてほどなく僕は押し出されるようにして30歳になった。
ちょっと永くなって来たんでこの続きはまた今度。
Yu
各々のキャラクター
メンバーのキャラクターを紹介を兼ねて
分析してみました。
■Yasugiくん
永遠の18歳。(笑
詩人、読書家、物静かだが挑発的。
■Nakamuraくん
九州男児。(笑
現実主義、慎重派で妥当、常識人。
■saegusa(自分)
無謀な起爆剤。(笑
夢想家、解体屋、行動派。
で、バランス取れてるんでしょうか。(?)
Yasugiくんとは、シカゴ日本人小・中学校繋がり。
英語は、半分母国語なので
歌詞は、英語にこだわります。
詞は、学生のころから書いていました。
Nakamuraくんとは、レコーディングスクール繋がり。
方向性を客観視して、着地させる役割です。
視点がクールです。
ミキシングメンバーというのも不思議ですが
僕が、Mitchell Froomの大ファンである事に起因します。
(saegusa)
分析してみました。
■Yasugiくん
永遠の18歳。(笑
詩人、読書家、物静かだが挑発的。
■Nakamuraくん
九州男児。(笑
現実主義、慎重派で妥当、常識人。
■saegusa(自分)
無謀な起爆剤。(笑
夢想家、解体屋、行動派。
で、バランス取れてるんでしょうか。(?)
Yasugiくんとは、シカゴ日本人小・中学校繋がり。
英語は、半分母国語なので
歌詞は、英語にこだわります。
詞は、学生のころから書いていました。
Nakamuraくんとは、レコーディングスクール繋がり。
方向性を客観視して、着地させる役割です。
視点がクールです。
ミキシングメンバーというのも不思議ですが
僕が、Mitchell Froomの大ファンである事に起因します。
(saegusa)
マックでコーラ(mixiからの転載)
mikiからの転載です
村上春樹の小説「風の歌を聴け」にこんな下りがある。「もしあなたが芸術や文学を求めているのならギリシャ人の書いたものを読めばいい。真の芸術が生み出されるためには奴制度が必要不可欠だからだ。古代ギリシャ人がそうであったように、奴隷が畑を耕し、食事を作り、船を漕ぎ、そしてその間に市民は地中海の太陽の下で詩作に耽り、数学に取り組む。芸術とはそういったものだ。/夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない。」この小説を始めて読んだのはもうは20年近く前だけどその時は「そんなもんかなー。」ぐらいにしか考えなかったがそれでも何故かその一文はずっと心に引っかかっていた。
この間3branchesのレコーディングをした時に事前に歌詞を書いていった。今まではその場で考えてそのまま歌録りに臨むことが多かったのだが、ちょっと不満の残る出来だったときとかもあったので今回はきっちり作って現場で微調整しようと思って、前もってマックでコーラを飲みながら書いた。
人がどう思うかは別として個人的には会心の出来だった。仮歌をiPodで聴きながら頭の中で歌い、一刻も早く歌録りをしたいと思ったのを覚えている。目の前で中学生がギャーギャー騒ぎながら携帯ゲーム機で遊び、隣の席では3人のヤンキーがだべってる中で僕は自分の創作に満足しながらすこぶる気分が良かった。
別に奴隷に食事を作ってもらってるわけでも、身の回りの世話をしてもっらってるわけでも、快適な創作環境があるわけじゃないがそれでもそれなりのものが出来た。
そんなのは芸術じゃないとか、大した作品じゃないとか言われるかもしれないがそれはさておき。まだ作曲者のS君がもっと曲をを作りこみたいと言ってるのでMySpaceに公開はしてないが早くみんなに聴いてもらいたい。
環境の大切さを否定するわけでは全然無いけど、別に女の子と抱き合ってなくてもイケるときもあるんだよね。
村上春樹の小説「風の歌を聴け」にこんな下りがある。「もしあなたが芸術や文学を求めているのならギリシャ人の書いたものを読めばいい。真の芸術が生み出されるためには奴制度が必要不可欠だからだ。古代ギリシャ人がそうであったように、奴隷が畑を耕し、食事を作り、船を漕ぎ、そしてその間に市民は地中海の太陽の下で詩作に耽り、数学に取り組む。芸術とはそういったものだ。/夜中の3時に寝静まった台所の冷蔵庫を漁るような人間には、それだけの文章しか書くことはできない。」この小説を始めて読んだのはもうは20年近く前だけどその時は「そんなもんかなー。」ぐらいにしか考えなかったがそれでも何故かその一文はずっと心に引っかかっていた。
この間3branchesのレコーディングをした時に事前に歌詞を書いていった。今まではその場で考えてそのまま歌録りに臨むことが多かったのだが、ちょっと不満の残る出来だったときとかもあったので今回はきっちり作って現場で微調整しようと思って、前もってマックでコーラを飲みながら書いた。
人がどう思うかは別として個人的には会心の出来だった。仮歌をiPodで聴きながら頭の中で歌い、一刻も早く歌録りをしたいと思ったのを覚えている。目の前で中学生がギャーギャー騒ぎながら携帯ゲーム機で遊び、隣の席では3人のヤンキーがだべってる中で僕は自分の創作に満足しながらすこぶる気分が良かった。
別に奴隷に食事を作ってもらってるわけでも、身の回りの世話をしてもっらってるわけでも、快適な創作環境があるわけじゃないがそれでもそれなりのものが出来た。
そんなのは芸術じゃないとか、大した作品じゃないとか言われるかもしれないがそれはさておき。まだ作曲者のS君がもっと曲をを作りこみたいと言ってるのでMySpaceに公開はしてないが早くみんなに聴いてもらいたい。
環境の大切さを否定するわけでは全然無いけど、別に女の子と抱き合ってなくてもイケるときもあるんだよね。