新曲「気圧」
2022_07_25
前回の「鉄塔」と同様に、今回も部材や工具など使用して曲を作りました。
前回、「全体設計図や数学的アルゴリズムを設定せず、相互の関係性から
条件の連続性によって形作られて行く様な曲を作りたかった」という内容の曲解説を書いたのですが
もう一つここ数年で自分の中で大きく変わった事があります。
それは「DAWの使い方」です。
意識で掌握できる音には限りがあります。
例えば「川の音、壊れたエアコンの室外機の音が心地良いのだけど
どこがどう良いのか意識で拾いきれない(解読できない)」といった事があります。
そこには「川のここに強い流れと大きい石がある」とか「室外機がこんな壊れ方をした」とか
偶然(自然)が作り出した制御が存在します。
人工的にそれを自分で一から作る事は不可能かもしれませんが
手入れをする様な意識による制御だったら可能です。
オーディオ編集によってそういった事をして行くうちに「DAWの使い方」が
頭の中で描いた「意識の再現性」から「意識外からの抽出」のためのツールに変わって来ました。
よって作品も意識と無意識の混在状態の様なものに向かっていると思います。
自分でもそこに理想がある様な気がしています。
今回は、部材や工具の音に加え、山梨の渓谷や最寄り駅の自転車置き場などで
フィールドレコーディングした音を使っています。
部材や工具には音の出し方に決まりが無いので、今回は「擦りつける」とか「引きずる」とか
楽器ではあまり無さそうな音の出し方を考えてみました。
価値があるとされている物や約束事を捨て、そこでどれだけのマジックを起こせるかみたいな事は
誰にでも出来る実験だと思います。
「そんな合理的でないことはやってはいけない」みたいな思い込みが
楽しみや新しい価値観を阻害しているのではないでしょうか。
saegusa
前回の「鉄塔」と同様に、今回も部材や工具など使用して曲を作りました。
前回、「全体設計図や数学的アルゴリズムを設定せず、相互の関係性から
条件の連続性によって形作られて行く様な曲を作りたかった」という内容の曲解説を書いたのですが
もう一つここ数年で自分の中で大きく変わった事があります。
それは「DAWの使い方」です。
意識で掌握できる音には限りがあります。
例えば「川の音、壊れたエアコンの室外機の音が心地良いのだけど
どこがどう良いのか意識で拾いきれない(解読できない)」といった事があります。
そこには「川のここに強い流れと大きい石がある」とか「室外機がこんな壊れ方をした」とか
偶然(自然)が作り出した制御が存在します。
人工的にそれを自分で一から作る事は不可能かもしれませんが
手入れをする様な意識による制御だったら可能です。
オーディオ編集によってそういった事をして行くうちに「DAWの使い方」が
頭の中で描いた「意識の再現性」から「意識外からの抽出」のためのツールに変わって来ました。
よって作品も意識と無意識の混在状態の様なものに向かっていると思います。
自分でもそこに理想がある様な気がしています。
今回は、部材や工具の音に加え、山梨の渓谷や最寄り駅の自転車置き場などで
フィールドレコーディングした音を使っています。
部材や工具には音の出し方に決まりが無いので、今回は「擦りつける」とか「引きずる」とか
楽器ではあまり無さそうな音の出し方を考えてみました。
価値があるとされている物や約束事を捨て、そこでどれだけのマジックを起こせるかみたいな事は
誰にでも出来る実験だと思います。
「そんな合理的でないことはやってはいけない」みたいな思い込みが
楽しみや新しい価値観を阻害しているのではないでしょうか。
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